マーケティング戦略

チラシの反響を上げるテクニックその1「キャッチコピーは両面に」


広告宣伝ドットコムの運営会社、株式会社エクスプライドの代表取締役、大阪の広告戦略アドバイザー&AFP、山田ヨシヒロです。

「チラシは反響がない」「折込チラシは見てもらえない」「ポスティングしても問い合わせがない」なんて話を良く耳にします。本当にそうでしょうか?

 

チラシで反響を得られる人と得られない人の違い

以前、こんなことをおっしゃる方がいました。「チラシは色々工夫して、天までやってきたけど、チラシでは反響が出ないことがわかったからもうやってない。」

「天まで」とは、つまりやり尽くしたという意味のようです。それを聞いて正直、呆れました。弊社のお客様で、その方と全く同じ商材を取り扱っている同業者さんであり、チラシでかなりの反響を上げている方がいらっしゃいるからです。事実、チラシによる集客のおかげで新規顧客を多数獲得し、取り扱い商材のメーカーから毎年表彰されておられます。

同じ業種、全く同じ商材、そして同じ「チラシ」という広告媒体を使用しているにもかかわらず、どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか?

答えは簡単です。たくさんチラシを作ってきて反響がなかった方は、単に「たくさんチラシを作ってきただけ」なのです。つまり、「反響を得られるチラシの作り方を知らない」ということです。

チラシで高い反響を得るためには、チラシの内容だけでなく、明確な広告戦略が必要です。しかし、チラシに掲載する内容やデザイン、レイアウト、コピーライティング等のテクニック、あるいは顧客心理を先回りすることによって、ある程度の反響アップは十分可能です。

「チラシ反響アップ講座」では、そのテクニックや戦術を1つずつ公開していきたいと思います。

 

最近は両面フルカラーのチラシが主流

この十数年で印刷の価格破壊が進み、数千部程度の少部数のチラシなら、以前の10分の1程度の料金で印刷できるようになったため、最近は両面フルカラー印刷が主流になってきました。料金に関わらず、チラシは両面印刷が望ましいのですが、その理由を説明すると長くなるので今回は割愛し、また別の機会にお伝えしたいと思います。

 

キャッチコピーは両面に

キャッチコピーは皆さんご存知だと思います。商品を販売したりサービスを告知する際に広告宣伝に用いられる謳い文句のことです。

キャッチコピーはチラシにも頻繁に利用されます。なんとか反響を上げようと、広告主は魅力的なキャッチコピーを必死で考えていらっしゃいます。しかし、身の回りにある数々のチラシを見てみると、その多くはオモテ面にしか魅力的なキャッチコピーを掲載していないことがわかります。それは何故か。そこには人間の「思い込み」が深く関係しています。

 

必ずしもオモテ面から見るとは限らない

そうです。そのチラシを手に取った時、最初にオモテ面が目に入るとは限らないのです。最初に裏面を目にした方は、一瞬でそのチラシが自分にとって必要なものかどうかを判断します。つまり、裏面にもその人に刺さるメッセージがないと、興味を持ってもらうことなく「ゴミ箱行き」になるということなのです。

 

いくら動線を考えてチラシをデザインしたところで、意図した順に読み進めてもらえないと全く無意味なものになってしまいます。裏面のキャッチコピーは軽視されがちです。反響を上げるためには是非ともおさえておきたいところですね。

貴社の広告はターゲットに正しく届いていますか?

広告宣伝ドットコムの運営会社、株式会社エクスプライドの代表取締役、
大阪の広告戦略アドバイザー&FPの山田ヨシヒロです。

貴社の広告はターゲットにちゃんと届いていますか?

次のグラフは「消費者に届く情報量」と「消費者が認知・処理できる情報量」を表しています。

広告と情報量

少々古い情報にはなりますが、この十年ほどの間に情報量が爆発的に増加し、消費者が選択可能な量を大幅に上回っていることがわかります。

これはネットの普及によるところが大きいと思われます。

一昔前、情報が少なかった頃は、発信した情報をターゲットに届けることも反響を得ることも比較的容易でした。しかし近年は多くの情報が消費者に届いてすらいないのです。

ターゲットに合わせた媒体選び・発信方法を

消費者も、溢れる情報の中から信頼できる情報を得るために、一つの情報を数秒のうちに取捨選択しています。そんな中で、意図するターゲット層に的確に情報を届け、反応させ、行動を起こさせることは、決して容易なことではありません。

広告媒体には様々な種類があり、その発信方法も様々です。情報を届けるべきターゲットが決まったら、そのターゲットに的確に届く広告媒体、発信方法を選択しなくてはなりません。

とりあえずチラシを配布する・・・
とりあえずホームページを作る・・・
では残念ながら広告宣伝費を無駄にしてしまいます。

貴社の情報を欲しがっている層が集まっているところに正しく届けることで、反響は大きく変わります。まずは広告を制作する前に、貴社のターゲットに最適な広告媒体や発信方法を考えましょう。

その広告、本当に反響ありますか?

広告宣伝ドットコムの運営会社、株式会社エクスプライドの代表取締役、
大阪の広告戦略アドバイザー&FPの山田ヨシヒロです。

 

世の中の広告には大きく分けて2種類あります。
それは「反響のある広告」と「反響のない広告」です。
中小企業は大企業のような潤沢な広告宣伝費を確保できないため、少予算で効率的に反響を上げることが非常に重要です。
ではどうすれば良いのでしょうか?

非常に残念なお話ですが、日本中のほとんどの広告は反響がありません。
例えばチラシの場合、配布方法や業種、内容などによっても変動しますが、反応率は0.01%~0.1%と言われています。
ただし、これは正確な数値とは言いがたく、現実にはもっと低い場合も多く、ゼロ(反響なし)ということもよく耳にします。

もっと言えば、チラシに反応(来店や問合せ等)があったとしても、成約に至らなければ反響はゼロであるのと同じです。
ほとんどの広告主は思うような結果が得られていないのです。

あまり実感が湧かない方のために、わかり易い例を挙げてみます。

 

見ることなく捨てられる折込みチラシやポスティングチラシ

新聞のテレビ欄は見るけど折込みチラシは束のまま。
週末のチラシはたまに見るけど平日は一切見ない。
ご家庭でよく見られる風景ですね。
特にマンションの場合は、郵便受けのすぐ横にゴミ箱が設置してあり、手に取った瞬間、広告とわかるなり部屋に持って入ることもなく、その場でゴミ箱行きなんてことも日常。

開封すらされないダイレクトメール

宛名が書かれたダイレクトメールでさえも、差出人名を見て広告とわかるなり、開封することなくゴミ箱行きという経験はあなたにもありませんか?

見つけてもらうことが出来ないホームページ

統計によると、多くの人はインターネットの検索結果の1~2ページまでしか見ないという結果が出ています。
一般的な単語で検索すると検索結果には数万件から数百万件が表示されるため、検索結果の3ページ目以降(検索結果の31番目以降)は目に触れることさえない、つまり存在しないのと同じということです。

迷惑メールに自動的に振り分けられる広告メール

迷惑メールフォルダに振り分けられるだけならまだしも、サーバによって自動的にハネられ、相手に届くことすらない広告メールも多数あります。

 

いかがでしょう?身の回りにもこういったことがたくさんありますよね?
実際、挙げていけばキリがありません。

しかし、そんな中でも、確実に反響を上げている広告は存在します。

「反響のある広告」と「反響のない広告」。
その違いや原因については、
長くなってきたのでまた近いうちに書きたいと思います。

広告を作成する目的を今一度確認しましょう

全国多数の企業様や店舗様から毎日、印刷物やWEBサイト作成など広告物制作のご相談をいただきます。そんな中、見積もりや聞き取りの段階でこんなことをおっしゃるお客さまが少なからずいらっしゃいます。

「とにかく値段(制作費)が最優先」

「カッコ良いデザインにしてほしい」

「◯◯も◯◯も◯◯も全部掲載したい」等々。

こんなとき、私は決まってお聞きします。

「今回、広告を制作される目的は何ですか?」

意図が不明確な広告に消費者は反応しない

それなりのお金を払って業者に広告制作を依頼するには、そもそもの目的があるはずですよね?

それは集客?

商品の販売?

新規契約獲得?

電話問い合わせの獲得?

予約の獲得?

サービスや商品の認知?

社名や店名の認知?

既存客からの紹介の獲得?

リピート客の増加?

顧客単価アップ?

既存客の来店頻度のアップ?

サービスや商品のブランディング?

社長や店長のブランディング?

他の広告物(WEBサイト等)への誘導?

一括りに広告と言っても、その目的は実に様々です。そして、その目的によって手法や内容、戦略を変えていかなければ思うような反響を得ることはできないでしょう。

数社の見積もりを見比べているうちに、いつの間にか広告物を安く作ることが目的になってしまってること、ないですか?

広告を作ることがゴールではない

印刷物やホームページ、看板、販促ツールなど、広告制作を考える際には、まずはその広告を作る一番の目的(主目的)を明確にし、それに付随するいくつかの小さな目的(従目的)を設定して、その目的を達成するために必要なスキルと経験を持った制作会社を選択し、共に戦略を練らなくてはなりません。

制作費がどんなに安くても、デザインがどんなにカッコ良くても、そもそもの目的を達成できなければお金も時間も無駄にしてしまいます。(失敗という貴重な経験は得られますが・・・)

今一度、広告を作る目的とその優先順位を考え直してみてはいかがでしょうか?