チラシも作りたいし、ホームページも必要だし。でもうちみたいな中小企業はそんなに広告宣伝費をかけられないし・・・。そんなお声をたくさんいただきます。
では実際に貴社が集客やセールスを考えるうえで一体どちらが適しているのか、今作るべきはどちらなのかを一緒に考えていきましょう。
まずは「チラシ編」から。
チラシとホームページ、それぞれに与える役割を考える
チラシにはチラシにしか出来ない大切な役割があり、ホームページにはホームページにしかできない大切な役割があります。これらの特性を正しく理解せずに広告物を制作してしまうと、思うように反響が得られず、広告費を無駄にする可能性が高まります。
チラシは「攻め」の広告媒体
一般に、ホームページは自分から探しに行かないと情報が得られない媒体、いわゆる「守り」の媒体であるのに対し、チラシなどの印刷物はポスティングや新聞折込、手配りなどによって、主に広告主側から意図的にターゲットに対して発信される媒体、つまり「攻め」の広告であると言えます。
これはどちらが良い悪いではなく、「特性が異なる」ということです。
チラシなどの印刷物のメリット
チラシなどの印刷物の強みは、前述のとおり、広告主が配布先を選定して、ダイレクトにターゲット層に配布できるところです。ターゲットを正しく見極め、そのターゲットが集まる場所をリサーチし、そこに効率的に配布することができれば、ターゲットに情報が届きやすくなります。
また、あなたの会社やお店のサービス内容や商材をご存じない方や興味がない方にも、その紙面の中で必要性やメリットを伝えることで、潜在的な需要(そのうち客)を顕在的な需要(今すぐ客)へと変化させ、アクション(消費行動)へと導くことができるアイテムです。
他にも印刷物には「手に取れる」「保管できる」「直接手渡せる」「受け取った人もさらに知人に手渡せる」「インターネットを利用しない層にもアピールできる」といったメリットがあります。
また、直接手渡す場合には、説明を付け加えたり、別の資料と組み合わせてプレゼンテーションしたり、笑顔で手渡したり、そのサービスの必要性を伝えながら手渡すなど、紙面の情報以外のアピール方法を組み合わせることで、より強いアプローチが可能になります。
チラシなどの印刷物のデメリット
そんなチラシにもデメリットがあります。
一つは、紙面のサイズによって情報量が限定されること。つまり、伝えたいことがたくさんあっても掲載しきれないということです。
また、印刷物のレイアウトの特性上、情報の受け手側(消費者)が読む順番を選べない(紙面の形状の都合で、読む順番は自ずと決まってしまう)という点も挙げられます。
他にも「情報を受け取るタイミングを消費者が選べない」という点は、非常に大きなデメリットと言えます。あなたの会社やお店のサービス・商材に興味を持っている見込み客であっても、そのサービスを必要としていないタイミングでその広告を受け取ってしまうと消費行動には結びつかないということです。
見込み客が必要とするタイミングになるまで継続的に配布し続けないと、あなたの会社やお店のサービスのこともすぐに忘れ去られてしまいます。こういった点は、広告主による一方的な「攻めの広告」であるが故のデメリットと言えます。
特にチラシの反響は一過性で、配布直後が一番高く、すぐに先細りしてしまうため、長期的に安定した反響を得ることには不向きな媒体です。
また、ホームページとは異なり、一度掲載した内容は修正して刷り直さないかぎり変更できないというのも印刷物の宿命です。大量に印刷した後で掲載内容を一部変更しようと思っても、残った印刷物を廃棄処分して作り直すか、あきらめてそのまま配りきるかという辛い二択を迫られます。
配布においても、ターゲット層が集まるであろう場所に配布することができても、直接手渡さないかぎり本人に届くかどうかはわからないという点も大きなデメリットの一つです。
目的に合った広告媒体を選ぶため、チラシとホームページのそれぞれの特性を比較する今回の企画。まずは「チラシ(印刷物)編」をお送りしました。次回は「ホームページ編」をお届けします。
→ 参照:チラシとホームページを比較<ホームページ編>目的に合った広告媒体を選ぶ