広告の豆知識

チラシ印刷における袋断裁と化粧断裁の違いとは

袋断裁と化粧断裁の違い

 

折込チラシなどの大部数B3、B4チラシの断裁方法は袋断裁

オフセット印刷の場合、A4サイズやA3サイズのチラシでは化粧断裁(いわゆるフチ無し印刷)が標準となります。しかし、折込チラシのような大部数のB3チラシやB4チラシを印刷(オフセット輪転印刷という印刷方法)する際には、標準的な断裁方法は袋断裁となります。

袋断裁とはどのような断裁方法なのか。また、これらの断裁方法の違いについても確認しておきましょう。

 

化粧断裁と袋断裁の違い

前述のとおり、オフセット印刷ではA4サイズやA3サイズのチラシの標準的な断裁方法は、化粧断裁(上の写真左)です。絵柄が紙の端まで印刷されているのがわかります。A4やA3のチラシだけでなく、ポスターやパンフレットなど多くの印刷物が化粧断裁という方法でフチ無し仕上げになります。

それに対し、折込チラシのような大部数(概ね1〜2万部以上)のB3チラシやB4チラシの印刷は、印刷方法が異なる(オフセット輪転印刷と呼ばれ、ロール紙に印刷する)ため、断裁方法も異なってきます。

オフセット輪転印刷では袋断裁と呼ばれる断裁方法が標準となり、大きな特徴としては周囲に1〜1.5cm幅くらいの白いフチが出来ます(上の写真右)。

 

新聞折込の用紙サイズ

チラシの新聞折込をお考えの場合、チラシのサイズによって折込料金が変わってきますので、紙の周囲に白いフチがあるかどうかでサイズがどのようになるのか気になりますよね?

でも安心してください。

白フチがあるとB4サイズやB3サイズよりも仕上がりサイズは大きくなりますが、いずれも新聞折込の用紙サイズはB4サイズやB3サイズとしてみなされますので、折込料金もB4やB3と同じです。

 

大部数のB3チラシやB4チラシをフチ無し印刷にできる?

印刷方法の性質だからといって、B3チラシやB4チラシには必ず白いフチが付いてくるとなると、デザイン的にも「う〜ん・・・」となるときがありますよね。

標準では袋断裁になりますが、オプションで化粧断裁にすることができます。(別途、断裁料がかかります)

ただし印刷会社さんによっては、確認もせず、当たり前のように白フチが付いた状態で納品されることもあるので、化粧断裁(フチ無し印刷)にしたい場合は事前に印刷会社さん伝えておきましょう。

 

 

指示どおりにしかデザインしないデザイナーに注意

グラフィックデザイナーとDTPオペレータ

デザインを発注したときに、グラフィックデザイナーや印刷会社に依頼しているにもかかわらず、具体的なレイアウトの指示を求められたり、文字原稿の一言一句まで支給するように言われたりしたことはありませんか?

実はこれ、意外とよくあるケースなんです。発注先の業者によって何故こういうことが起こるのでしょうか。

 

デザイン料金の内訳

デザイン料金の考え方は業者によって色々あると思いますが、内訳はおおよそ以下のようになります。

作業時間 × デザイナーの時間単価 + 営業マンの人件費 + 営業経費 + 制作会社の利益

営業マンやデザイナーが広告主との打合せに出向かない場合は、営業マンの人件費と営業経費はかかりませんが、デザイナーの人件費や制作会社(デザイン会社や印刷会社)の利益は必ずデザイン料の中から支払われます。

もし印刷会社がデザインを外注していれば、さらに印刷会社のマージンもそこに上乗せされるというわけです。

目安として、A4サイズ片面あたり2万円未満の料金でデザインを請け負う業者は、デザイナーの時間単価が安い、つまりデザイン能力が低かったり経験が浅い可能性が大きいと言えます。

どんなサービスにも相場はありますので、あまりにも安すぎる業者は避けたほうが無難です。

 

グラフィックデザイナーとDTPオペレータの違い

DTPオペレータとはパソコンのデザイン用アプリケーションを使用してデータの作成や編集を行うスタッフのことです。ここで注意したいのは、「操作ができることとデザイン能力があることとは全く意味が異なる」ということ。

広告業界の中ではグラフィックデザイナーとDTPオペレータは明確に区別されていますが、業者によってはDTPオペレータのことをデザイナーと呼ぶことも多い(特に印刷会社や小規模広告代理店に多い)ので要注意です。

資格が不要な職種なので、経験が浅くてもスキルが不足していても「グラフィックデザイナー」と名乗れてしまうため厄介です。

 

 

あとから後悔しないよう、デザインを正式に発注する前に「デザインをしっかりと提案してくれるのか?」「文字原稿もある程度編集してくれるのか?」「イメージ素材などはデザイナー側で用意してくれるのか?」「簡単なコピーライティング等もデザイン料金の中で行ってくれるのか?」などを確認しておきましょう。 

 

 

チラシとホームページを比較<ホームページ編>目的に合った広告媒体を選ぶ

チラシとホームページを比較

チラシも作りたいし、ホームページも必要だし。でもそんなに広告宣伝費をかけられないし・・・。そんな中小企業さんや個人事業主さんのために、チラシとホームページのどちらがあなたの広告戦略に適しているか、それらの役割を比較していきましょう。

本日は、前回の「チラシ編」に続く「ホームページ編」です。できればチラシ編から先に読んでいただくほうが話が繋がるかもしれません。

 

参照:チラシとホームページを比較<チラシ編>目的に合った広告媒体を選ぶ

 

チラシなどの印刷物の広告物としての特性、そしてメリットやデメリットは「チラシ編」でご紹介しました。ではホームページにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

チラシなどの印刷物にはない、ホームページのメリット

広告的に、ホームページの一番大きいメリットと言えるのは、「興味がある人が閲覧している可能性が、印刷物と比較して非常に高い」ということ。これは前回のチラシの話とは対照的で、見込み客自身が検索するなどして自ら閲覧しに来ているわけですから、欲求の度合いがチラシとはまるで違います。すなわち「購入意思が強い」ということです。

また、ホームページは24時間稼働しているため、あなたの営業時間や情報の受け手の生活リズムに関わらず、誰でも都合のいい時間に見ることができます。いわば、昼夜問わず休みなく働き続ける受付スタッフのようなものです。

それだけでなく、24時間いつでも掲載内容を編集できるので、急遽キャンペーンを開催したり、メニューの価格を変更するなど、経営判断をリアルタイムに反映させられる広告媒体はホームページ以外にありません。

他にも大きなメリットとして、「より詳しく知りたい人は、どんどんページをめくって納得いくまで知ることができる」という点が挙げられます。ホームページは印刷物とは違い、サーバの容量が許す限り、掲載できる情報量に制限はありません。サービスや商材の魅力はもちろん、開発に至るストーリーや経営者の思い、お客様の喜びの声、さらには見込み客が感じる不安を予め払拭するような情報を掲載するなど、購入や成約の意思決定に必要とされる情報を網羅することもできます。

「知りたい人は知りたい時に好きなだけ読めばいいし、必要なければ見なければいい」という、選択肢を情報の受け手側が選べる消費者主導の広告媒体です。

 

他の広告物と連動させたり、その場で決済できるのもホームページの強み

チラシのほか、名刺や会社案内、看板、ポータルサイト、集合広告、Twitter・Facebook・LINE等のSNSをはじめ、あらゆる広告媒体から誘導できるのもホームページの大きな魅力の一つです。

もう一つホームページにしかない大切なメリットは、「その場で決済できる媒体」であること。印刷物をはじめとする他の広告物に興味を持っても、消費者が起こせる行動は「問合せ」「資料請求」「来店」などに留まりますが、ホームページはそれに加えて、「購入」「契約」「決済」も可能な数少ない広告物の一つです。

 

ホームページのデメリット

そんなホームページのデメリットは、「見に来てもらえなければ存在しないのも同じ」ということ。チラシのような「攻めの広告媒体」ではないため、あなたのことを知らないターゲット層に対して一方的にアプローチできるものではありません。つまり、作っただけでは何の役にも立たないのです。

見込み客がそのサービスや商材が自分にとって必要であることを自ら認識し、自分から情報を探しに行ったときにあなたのホームページにたどり着いて、初めて閲覧してもらえるのです。前回の「チラシ編」でもご説明したとおり、チラシが「攻めの広告媒体」であるのに対して、こちらは「守りの広告媒体」と言えます。

 

ホームページのメリットを活かすためには専門知識とスキルが必要

このような理由から、ホームページで集客を考えたときに、検索エンジン対策(SEO)やリスティング広告(PPC)、SNSとの連携、コンテンツマーケティングをはじめとしたウェブマーケティング等を組み合わせて、見込み客をあなたのホームページへと誘導していくことが必要になります。

こういった作業をあなた自身(または社内)で継続的に行っていくのは決してカンタンなことではありません。高度な知識やスキルを要するため、外部の専門業者に委託するケースが一般的です。そのコストは毎月数万円〜数十万円程度は覚悟しておかなくてはなりません。(一般的な業者の価格であり、当社の価格ではありませんのでご安心ください。)

また、ホームページは企業や店舗の顔とも言えますので、コストを抑えるために自分自身で作ったり、プロでもない知人に作ってもらったり、激安業者に依頼していると、そのクオリティーは企業や店舗のイメージにそのまま直結してしまい、信用を失う結果にもなりかねません。(ホームページは企業や店舗の「顔」であり、「外観」のようなものでもあるからです)

そのうえ、完成したホームページをあなたのターゲット層に広く認知してもらうことが出来なければ、前述のように「何の役にも立たないホームページ」になってしまいます。「安物買いの銭失い」とは正にこのことです。

 

ホームページは完成後も育てていくもの

作りっぱなしで長期間更新もせずに放置しているホームページもよく見かけますが、変化のないホームページを何度も見に来る人はいません。流行っているお店が店頭のPOPやディスプレイを頻繁に変更しているように、ホームページも常に新鮮に保たなくては、訪問者数は目減りしていきます。

大きなリニューアルは頻繁にする必要はありませんが、こまめに新しい情報を発信したり、訪問者がより快適に利用できるよう変更を加えるなど、更新頻度が高いと検索エンジンにも良い影響を与えます。(重要なポイントですが、今回のテーマからは逸れるので詳細は割愛します)

 

スマホ普及によるインターネット利用率の激増

近年のスマホの浸透により、あらゆる世代、あらゆる属性(職業・趣味・性別・環境)の人々がインターネットやSNSを日常的に利用しています。そんな流れもあり、商品を購入したり、何らかのサービスを利用しようとするときに、事前にスマホで探したり、お店や施設のホームページを確認する人たちが激増しています。

これはプライベートシーンだけでなく、ビジネスシーンでも同じことが言えます。取引先はもちろん、商談相手、営業に訪れる会社を調べたり、外注先を探す手段として、最初にホームページを閲覧するのです。

しかし、これらは調べる相手の存在を知っている人の行動であることを忘れてはいけません。あなた(貴社)のことを知らなければ、もしくは検索してもすぐに出てこなければ、あなたのホームページを閲覧してもらえることはありません。

 

反響を得るためには、広告物単体ではなく「連動」させるのが効果的

前回の「チラシ編」と今回の「ホームページ編」とで、それぞれの広告媒体の役割を比較してきました。どちらにもメリットとデメリットがあり、それらの特性を正しく理解し使い分けることが大切だということはご理解いただけたかと思います。同時に、たった一つの広告物単体で反響を得るには限界があるというのも少しは伝わったのではないでしょうか。

「でも最小限のコストでなるべく大きな反響を得たい!」

それはそうですよね。ではそのためにどうすればいいか。

まずは情報発信の起点となるホームページ(もちろんスマホ対応)を作成し、自ら情報を欲している見込み客があなたのホームページを見つけられるよう対策を施し、同業他社と比較したうえで貴社を選択してもらえるような流れを作ることが大切です。

ただし前述のとおり、基本的にホームページは自ら情報を探している人にしか閲覧してもらえませんから、チラシやウェブ上のサービスを含めた他の広告媒体、マーケティング手法などによって積極的にターゲット層にアプローチし、あなたのサービスや商材を認知させ、興味を持たせて、そこからダイレクトにあなたのホームページへと誘導することは非常に有効です。

そのホームページでより詳しい情報を与え、安心感を与え、そしてあなたの望むアクション(問合せ・資料請求・見積依頼・注文・成約・来店など)へとスムーズに導くことが高い反響を得るうえで極めて重要です。

そういった観点で考えたとき、各々の広告媒体(チラシやホームページなど)は、その流れを生むことを前提に制作しておかなくてはなりません。(集客が思うように出来ていない企業や店舗はこれが出来ていません)

 

広告戦略は消費者の視点に立つと見えてくる

会社の経営者も店舗オーナーも、そして従業員も含め、プライベートでは誰もが消費者です。消費者心理は必ず誰もが潜在的に知っています。あなた自身の消費行動を今一度思い返し、商品購入やサービス利用までの心の動きを辿ってみてください。そこには広告主の視点ではなく、消費者の視点に立った魅力的な広告戦略のヒントがたくさん溢れています。

日本の企業の95%以上は中小企業です。中小企業は大企業とは違い、潤沢な広告宣伝費を確保することは容易ではありません。必要最小限のコストで最大限の反響を得るためには、目的から逆算して、どのような広告物を作るべきかを考えるのが近道です。

 

 

チラシとホームページを比較<チラシ編>目的に合った広告媒体を選ぶ

チラシとホームページ比較

チラシも作りたいし、ホームページも必要だし。でもうちみたいな中小企業はそんなに広告宣伝費をかけられないし・・・。そんなお声をたくさんいただきます。

では実際に貴社が集客やセールスを考えるうえで一体どちらが適しているのか、今作るべきはどちらなのかを一緒に考えていきましょう。

まずは「チラシ編」から。

 

チラシとホームページ、それぞれに与える役割を考える

チラシにはチラシにしか出来ない大切な役割があり、ホームページにはホームページにしかできない大切な役割があります。これらの特性を正しく理解せずに広告物を制作してしまうと、思うように反響が得られず、広告費を無駄にする可能性が高まります。

 

チラシは「攻め」の広告媒体

一般に、ホームページは自分から探しに行かないと情報が得られない媒体、いわゆる「守り」の媒体であるのに対し、チラシなどの印刷物はポスティングや新聞折込、手配りなどによって、主に広告主側から意図的にターゲットに対して発信される媒体、つまり「攻め」の広告であると言えます。

これはどちらが良い悪いではなく、「特性が異なる」ということです。

 

チラシなどの印刷物のメリット

チラシなどの印刷物の強みは、前述のとおり、広告主が配布先を選定して、ダイレクトにターゲット層に配布できるところです。ターゲットを正しく見極め、そのターゲットが集まる場所をリサーチし、そこに効率的に配布することができれば、ターゲットに情報が届きやすくなります。

また、あなたの会社やお店のサービス内容や商材をご存じない方や興味がない方にも、その紙面の中で必要性やメリットを伝えることで、潜在的な需要(そのうち客)を顕在的な需要(今すぐ客)へと変化させ、アクション(消費行動)へと導くことができるアイテムです。

他にも印刷物には「手に取れる」「保管できる」「直接手渡せる」「受け取った人もさらに知人に手渡せる」「インターネットを利用しない層にもアピールできる」といったメリットがあります。

また、直接手渡す場合には、説明を付け加えたり、別の資料と組み合わせてプレゼンテーションしたり、笑顔で手渡したり、そのサービスの必要性を伝えながら手渡すなど、紙面の情報以外のアピール方法を組み合わせることで、より強いアプローチが可能になります。

 

チラシなどの印刷物のデメリット

そんなチラシにもデメリットがあります。

一つは、紙面のサイズによって情報量が限定されること。つまり、伝えたいことがたくさんあっても掲載しきれないということです。

また、印刷物のレイアウトの特性上、情報の受け手側(消費者)が読む順番を選べない(紙面の形状の都合で、読む順番は自ずと決まってしまう)という点も挙げられます。

他にも「情報を受け取るタイミングを消費者が選べない」という点は、非常に大きなデメリットと言えます。あなたの会社やお店のサービス・商材に興味を持っている見込み客であっても、そのサービスを必要としていないタイミングでその広告を受け取ってしまうと消費行動には結びつかないということです。

見込み客が必要とするタイミングになるまで継続的に配布し続けないと、あなたの会社やお店のサービスのこともすぐに忘れ去られてしまいます。こういった点は、広告主による一方的な「攻めの広告」であるが故のデメリットと言えます。

特にチラシの反響は一過性で、配布直後が一番高く、すぐに先細りしてしまうため、長期的に安定した反響を得ることには不向きな媒体です。

また、ホームページとは異なり、一度掲載した内容は修正して刷り直さないかぎり変更できないというのも印刷物の宿命です。大量に印刷した後で掲載内容を一部変更しようと思っても、残った印刷物を廃棄処分して作り直すか、あきらめてそのまま配りきるかという辛い二択を迫られます。

配布においても、ターゲット層が集まるであろう場所に配布することができても、直接手渡さないかぎり本人に届くかどうかはわからないという点も大きなデメリットの一つです。

 

 

目的に合った広告媒体を選ぶため、チラシとホームページのそれぞれの特性を比較する今回の企画。まずは「チラシ(印刷物)編」をお送りしました。次回は「ホームページ編」をお届けします。

→ 参照:チラシとホームページを比較<ホームページ編>目的に合った広告媒体を選ぶ

 

 

デザイン依頼時にイメージをうまく指示できない

デザイン依頼

漠然としたイメージをデザイナーに伝えるのは難しい

印刷物やホームページ制作の発注経験をお持ちの方なら多くの方が痛感しておられると思いますが、頭の中に描いているデザインのイメージを言葉で伝えるのは容易なことではありません。

細部まで具体的な指示をもらわないと制作できないデザイナー

広告主は自分でイメージを具現化できないからデザインを外注しているわけですから、デザインイメージを広告主任せにしてしまうのはプロの仕事とは言えません。巧みな質問によって広告主の意図を上手く引き出し、デザインに落とし込むことは、グラフィックデザイナーや広告制作会社にとって当然の役割です。

しかし、制作会社の担当者が営業マンなどの場合、デザインの知識があまり無いために、広告主の希望をデザインに昇華することができないだけでなく、その営業マンのフィルタを通してデザイナーに指示を出すため、意図しないデザインが出来あがってくることがよくあり、注意が必要です(ディレクション能力に長けた担当者に当たればラッキーですが)。 

オシャレなデザインと反響を得られるデザインは別物

また、グラフィックデザイナーと直接打ち合わせする場合にも注意しなくてはならない点があります。それは、グラフィックデザイナーは自分の持っているデザインの引き出しの中で制作しようとしてしまう点、そして綺麗に仕上げようとしてしまう(反響よりもヴィジュアルを重視してしまう)点です。

グラフィックデザインは机上で(ほぼパソコンの中だけで)完結してしまう仕事です。セールスの現場を知らないグラフィックデザイナーは、当然ながらセールスの視点やスキルを持っていません。反響を得るための提案をデザイナーに求めても一般論しか返ってこないことを理解しておくべきです。

もし、デザインのイメージや広告主の意図が正しく伝わっていないと感じられる場合には、イメージに近い資料(他社の広告やパンフレット・雑誌など。別業種でもイメージさえ伝われば大丈夫)を用意したり、この広告によって得たい結果をあらかじめ明確に伝えておくことが大切です。

デザイン性とユーザビリティ、どちらが大切?

アイスコーヒーの美味しい季節がやって来ました。

最近ではコンビニ各社がこぞってドリップコーヒーに力を入れているので

手軽に美味しいコーヒーを楽しめるようになりました。

 

デザイン性とユーザビリティ、どっちが大切?

 

そんなコンビニのレジ横にあるドリップコーヒー、

こんな光景をよく目にしませんか?

デザイン性とユーザビリティ

 

ドリップマシンの使い方がわからないお客さんが全国で続出し、

やむなく店舗側がネームシールでわかりやすく表記したもの。

 

一番よく見かける最大手コンビニのこのドリップマシン、

そのデザインを手掛けたのは

日本のデザイン業界では知らない人はいないほどの

超有名アートディレクターさん。

 

莫大なデザイン料金をかけてオシャレにデザインされたドリップマシンも

デザイン性を優先するあまり、

ユーザビリティ(消費者の利便性)への配慮を怠り

やらかしてしまったわかりやすい事例です。

 

(シールのせいで結果的にデザイン性も台無しになってるし笑)

 

デザイン性を落としてでもユーザビリティを優先しないといけない場合がある

 

プロダクトデザインも広告デザインも

それを利用する(または目にする)相手の目線に立って

制作することがとても重要です。

 

多くのデザイン会社でもデザイン性ばかりを優先しがち。

それもそのはず。

 

グラフィックデザイナーの仕事は

机上(もしくはパソコンの画面内)で完結します。

そこに消費者はいません。

 

また、ほとんどのデザイナーはクライアントの現場に立ち会うこともなく

営業経験もありませんので、

そこから生み出されるデザインは自ずと

「作り手の目線」によるものになってしまいます。

さらに、デザイナーはこだわりが強いため

デザインに自分のエゴをぶっ込んでくる人も多いです。(経験則です笑)

 

消費者の心理や行動パターン、思考パターンを理解していなくては

デザイン性が高くても反響には繋がりません。

 

 

デザイナー選びは本当に難しいですよ。

プロが言うんだから間違いありません。

じゃあどうすればいいの?

そんなときは山田まで。(最後は営業トークでフィニッシュ)

大部数チラシの配送方法って知ってる?

折込チラシはパレット配送が標準

大部数チラシの配送方法を知ってますか?


一般的に、通販でお買い物をすると商品は段ボール等に梱包されて宅配便で届きますよね?

チラシなどの印刷物も同様です。

ただし、新聞折込やポスティング等のために数万部や数十万部などの大部数を印刷する場合は話が変わってきます。

 

会社を埋め尽くす段ボール


印刷の注文が不慣れな方のあるある、それは


「とんでもない量の荷物が届いた」

「チラシが入った段ボールが重すぎる」

「届いた大量の段ボールを置くスペースがない」


といったことです。


A4サイズやB4サイズのチラシの場合、段ボール1箱に梱包する枚数は2000〜3000枚程度。

仮に1箱2000枚を梱包したとして、2万枚のチラシを注文すると、

10箱もの段ボールが届くことになります。

しかも紙は思いのほか重く、B4サイズで用紙がB判87kg(四六判換算で90kg)だとすると、

1箱2000枚の重量は20kg以上になります。

それが10箱だと200kgを上回る重量になります。

弱い床だと抜けてしまいそうな重さですね。

 

大部数チラシの送料は高額になる


2万枚でこれですから、10万枚だと50箱、100万枚なら500箱になってしまいます。

それを通常の宅配便で配送すると送料もとんでもないことになってしまいます。

そのため、数万部や数十万部の大部数チラシ等では

一般的に「パレット配送」という方法で運搬されます。

パレット配送とは上に掲載した写真のように、チラシを段ボールに梱包せずに結束して、

フォークリフトで荷物の積み下ろしをするのを前提に運搬する方法です。

この方法により配送費を大幅に削減できます。

 

配送方法は事前に確認しておきましょう


折込会社へ直接配送する場合はフォークリフトで荷降ろしするため、

パレット配送が基本ですが、ポスティング会社ではフォークリフトを持っていない会社も多く、

パレット配送を受け付けてくれないことが多いため、注意が必要です。

また、会社や店舗に配送する場合には、

基本的に段ボールでないと荷降ろしが不可能かと思います。

とは言え、パレット配送と段ボール配送とでは

送料が大きく変わってきますので(段ボール配送のほうが高い)、その点も注意しましょう。

印刷会社にチラシ等を注文する際には、

見積りを取る段階で配送方法を事前に確認しておいたほうが良さそうです。

 

ちなみに広告宣伝ドットコムは

パレット配送でも段ボール配送でも送料無料という異例中の異例の会社です。



すべてはお客様の満足のために。

反響を得るには新聞折込がいい?ポスティングがいい?


新聞折込がいいか?ポスティングがいいか?


こんな質問をされるお客様が多数いらっしゃいます。

広告主としては、チラシを制作することは決まったものの、

それをどのように配布したほうが効率よく反響を得られるのかを

プロに相談したいということのようです。


しかし残念ながら、「その質問自体がナンセンス」と言わざるを得ません。

どちらの方法が反響があるかは、ターゲットによって異なるからです。

 

マーケティングの本質とは?


世の中にはマーケティング本や販促の情報、

経済学やコンサルタント等も含めて様々な情報が交錯しており、

どれももっともらしい説を唱えています。


ではマーケティングの本質とは何なのでしょうか?

おそらくこれに尽きるのではないでしょうか?




「その商品(サービス)を必要としている人に提供する」




そう考えたときに自ずと答えは見えてきます。

 

貴社の商品(サービス)を必要としている人はどこにいるのか


折込チラシとポスティングチラシ、

同じ枚数を配布してもそれぞれ届く層が異なります。

貴社の商品(サービス)を必要としている人の目に触れる配布方法が

どちらなのかを見極め、どういった広告が最適なのか、

最適なアプローチ方法は何なのか、

そういった視点で広告戦略を考えましょう。

ネット印刷で要注意!折込チラシやポスティングチラシの送料について

折込会社やポスティング会社までの送料

広告宣伝ドットコムの運営会社、株式会社エクスプライドの代表取締役、大阪の広告戦略アドバイザー、
山田ヨシヒロです。

本日はネット印刷の価格表のトリックについてお話します。

 

価格表の掲載金額には含まれない費用がある!?


近年、急速に普及しているネット印刷。このネット印刷の登場により印刷業界は激変しました。

今回のテーマとは少しズレますので詳細は割愛しますが、

激変の大きな一つは価格競争が激化し、

価格破壊が行くところまで行ってしまった感があります。

そんな価格競争の中、受注を増やすために価格表を掲載する印刷会社も少なくありません。

しかしここで注意すべき点が。

それは価格表に含まれる内容です。

 

価格表の外にある注釈や特商法表記に要注意!


特に折込チラシやポスティングチラシ等の大部数印刷を扱う印刷会社、

いわゆる輪転屋さんの価格表には、送料が含まれないことがほとんどです。

理由は簡単です。

折込チラシ等の大部数印刷になると、配送重量が数百kgを超え、

送料が非常に高額になります。

配送先への距離によっても配送料は大きく変わってくるため、

価格表に掲載しにくいという理由もありますし、

送料を含めない価格を掲載することで「安く見せたい」という事情があります。

 

印刷とセットで新聞折込やポスティングを依頼しても送料はかかる


中には印刷と合わせて新聞折込やポスティングを手配してくれる印刷会社もあります。

しかし、1社にまとめて依頼しているとはいえ、

実際には新聞折込は折込会社を経由して新聞の販売店が、

ポスティングはポスティング会社(またはさらに下請け)が行いますので、

印刷会社からそれらの業者への送料はかかってきます。

その送料は前述のとおり、印刷価格には含まれていないため、

価格表に掲載されている印刷価格とは別に請求されるわけです。


ネット印刷を利用する際には、価格表の金額だけでなく、

「送料が含まれているか」

また、送料が含まれていない場合は

「実際に送料はいくらかかるのか」を確認しましょう。


ちなみに広告宣伝ドットコムの折込チラシ印刷価格表には

送料が含まれていますのでご安心ください。(※北海道・東北・一部の離島を除く)

チラシの折込料金で損をしていませんか?

折込チラシ

広告宣伝ドットコムの運営会社、株式会社エクスプライドの代表取締役、大阪の広告戦略アドバイザー、
山田ヨシヒロです。

チラシの折込料金、ちゃんと確認していますか?もしかしたら定価よりも高い料金を支払っているかもしれませんよ。

 

折込料金は基本的にどこに頼んでも定価

チラシの新聞折込料金は地域によって様々ですが、同じ地域であれば基本的にどこの会社に依頼しても定価で請求されます。また、支払いは前金であることが通常です。しかし、実はとんでもない落とし穴があります。

 

チラシ印刷と折込料金を合算で見積もる業者は要注意!

印刷会社にチラシの印刷と折込をセットで発注できたら便利ですよね?でもそこで注意しなくてはならない点があります。それはチラシの印刷料金と折込料金を合算してある見積もりです。
折込チラシを多数手掛ける印刷会社でも、折込料金の利ざやで稼げるほど折込の卸値は安くありません。中でも小規模な印刷会社や中小広告代理店、デザイン会社などは、場合によっては折込会社に定価で請求されるところも少なくありません。そこで、少しでも利益を確保するために、折込料金を定価よりも上乗せしてお客様に請求しているのです。

 

自動で折込部数と見積もりが算出されるシステムはさらに注意!

最近はネット印刷会社などで、ホームページ内の地図からおおよその折込エリアを指定すれば、必要な折込部数と印刷・折込料金がその場で算出されるという便利なシステムをチラホラ見かけるようになりました。その場で折込エリアを決定できて、すぐに料金もわかる。とても便利なシステムです。

しかしこれが曲者!

テレビCMなどで有名なネット印刷会社や、折込チラシ専門のネット印刷会社にもこのシステムが導入されていましたが、見積もりには印刷料金と折込料金の合算額が表示されていました。でもその会社の印刷価格表と照らして計算してみると、折込料金が定価よりも高く設定されていたのです。どちらの印刷会社も料金の安さを売りにしているので、折込もセットで安くできると感じてしまうのが消費者心理というもの。

折込を検討する際には、その地域の折込料金(定価)を知っておく必要がありそうですね。ちなみに広告宣伝ドットコムでは折込料金を全国多数の地域でお安く提供しています。ぜひご相談ください。