広告宣伝ドットコムの運営会社、株式会社エクスプライドの代表取締役、大阪の広告戦略アドバイザー&AFP、山田ヨシヒロです。
折込チラシ印刷(B4やB3のオフセット輪転印刷)のデータ作成方法は、A判の平版オフセット印刷(枚葉)とは異なります。その違いをおさらいしておきましょう
袋断裁と化粧断裁
チラシ印刷における断裁方法は大きく2種類あります。1つはA判(A4やA3など)のオフセット印刷などで、正寸に仕上げる化粧断裁です。断裁面が美しく、いわゆるフチなし印刷にも対応した断裁方法です。
もう1つはB判(B4やB3など)の折込チラシ印刷(オフセット輪転)で、周囲に白フチがある仕上がりになる袋断裁です。こちらはスーパーやホームセンターのチラシによく見られる断裁方法です。
袋断裁に塗り足しは不要
A判などのオフセット印刷の場合、裁ち落としのデザイン(絵柄が紙の端まで到達するデザイン)なら、断裁誤差(最大2mm程度)を考慮して、天地左右とも3mmずつ塗り足しを作成します。
しかし、B4やB3の折込チラシ印刷の場合、袋断裁(周囲に白フチ有り)が標準ですので、その場合は断裁誤差を考慮しなくて良いので、塗り足しを作成する必要はありません。
折込チラシの出稿データの寸法は?
化粧断裁の場合、データを正寸またはその四方に3mmずつ塗り足しを作成すれば良いのですが、袋断裁の折込チラシの場合、周囲の白フチの幅を考慮しなくてはなりません。例えばB4サイズの折込チラシの場合、データをB4正寸で作成しても印刷は可能ですが、周囲の白フチの幅を均等に揃えようとするなら、それを考慮した寸法のデータを作成しなくてはなりません。
印刷会社によってその寸法はマチマチですが、広告宣伝ドットコムの場合、以下のサイズ(絵柄の寸法)を推奨しています。
B3輪転のデータ寸法 362×527mm
B4輪転のデータ寸法 252×364mm
B5輪転のデータ寸法 176×252mm
※この周囲に約1cm幅の白フチが付きます。
以上がA判のチラシとB判(B4やB3など)の折込チラシ印刷のデータ作成における主な相違点です。